2級あるある病14 同感と共感の混同

症状:相談者の気持ちにのめりすぎてしまい同感してしまう症状

相談者に寄り添っていると
どうにかしてあげたくなっちゃって。。。

例えばどんな状況ですか?

課長さんに昇進するも、どうも自分が課長の仕事を上手にこなせなくって、能力がないと思ってしまう。
いっそのこと転職してしまいたいと悩んでいるという方なんです。

その相談者に対して、どう言いたくなってしまうのですか。

「分かる分かる」
「辛いよね」
「我慢しなくたっていいんだよ」
「もう早く辞めて私の所に帰っておいで」
 こんな感じに思ってしまう私がいるんです。

なんだか、お母さんみたいな感じだ。

そうなんです。
大きく手を広げて抱きかかえてあげたくなっちゃう。

そうなんですね。
物語を読んでいると、登場人物になりきっちゃう感覚ですね。
とても重要なテーマです。
相談者に“寄り添う”ことと“同感して巻き込まれる”ことの境界は、キャリアコンサルタントにとって永遠の課題です。

ご本人は「共感している」つもりでも、実は「同一化」が起きてしまっています。
相談者の真の気持ちを理解でき無くなってしまっています。
勘違いが起きてしまうんです。
助けてあげたい気持ちが、勝ってしまっているんですね。

解決へのポイント
①「寄り添う」(共感)と「同じ側に立つ」こと(同感)はちがうということを頭で理解すること。
  寄り添うとは、相談者と同じ景色を見ながらも、異なる立ち位置で一緒に歩くこと。
  客観性(第3者の視点)を失わないこと。

②自分の気持ちが動きそうになったら
「今、自分が感じているのは相談者の感情か、自分の感情か?」
 と自分に問いかけること。
 そこで、相談者は、心の底にはどんな気持ちがあるのか。「どうしたいのだろうか」
「どんな可能性が考えられるのか」MECE的な視点で考えて提示してみること。

「あなたは映画の観客であり、カメラマンであり、評論家でもあります。主人公になってはいけないのです。」

私と練習して、何とか直していきましょう。



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